新刊【電子書籍発売11/1】名医が直伝!『慢性腎臓病の楽しい食事』食事(人生)を楽しみながら、腎臓を守るために―桜の花出版
ようするに〝甘ったるくて、油っぽい〟食事になってしまいます。これをずっと継続するなんて、できません。結局、とても食べられなくて、摂取エネルギーは減って痩せ細っていきます。たんぱく質摂取制限のCKDに対する効果は全く期待できないばかりか、栄養状態が低下して病気そのものも悪化してしまいます。
つまり、普通においしくいただける食事を通常の食品から献立を考えて作ることは無理だということがわかります。通常の食品でおいしくいただける献立を作ろうとするとエネルギー不足となってしまいます。通常の食品だけでは、たんぱく質の制限はできても十分なエネルギーを確保することはできないのです。これを続ければ、栄養障害を来すだけで、治療効果は望めません。
要するに通常食品のみでは、治療効果のある低たんぱくの食事療法は実行不可能なのです。
いろんな課題があります
つまり、自己流の食事療法は考えるほど簡単ではないのです。
◆ 「たんぱく質制限」はどのくらいしたら良いのか?
◆ たんぱく質制限で筋肉量が落ちて、寝たきりになったりしないか心配
◆ 野菜の「茹でこぼし」「小さく千切りし水にさらす」、これって一生しないといけないの?
◆ 運動して体調は少し良くなったけど、これで人工透析にならずにすむのかな?
スポーツでも仕事でも、最初が肝心といいます。