2022年12月15日 15:30
CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)のインフルエンザウイルス不活化作用を確認
大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)は、一般財団法人北里環境科学センターへの委託試験で実施したin vitro試験(試験管内の実験)※1において、殺菌成分CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)を0.0125%の濃度で1分間曝露させることでA型インフルエンザウイルス(H1N1)が99%以上不活化(感染性を失わせること)し、CPCを0.0125%の濃度で5分間曝露させることでA型インフルエンザウイルス(H3N2)が92%不活化することを確認しました。
以下に、研究の詳細をご説明します。
CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)のインフルエンザウイルスに対する不活化作用
今冬、インフルエンザは、新型コロナウイルス感染症との同時流行が懸念されています。※2
2020-2021年シーズン及び2021-2022年シーズンは、インフルエンザウイルス検出の報告はほとんど見られませんでした。これは、新型コロナウイルス対策として普及した手指衛生やマスク着用、3密回避、国際的な人の移動の制限等の感染対策がインフルエンザの感染予防にも効果的であったためと考えられています。
しかし、今冬の2022-2023年シーズンは、南半球のインフルエンザの発症状況の報告数が増加していることから、日本でも同様の流行が起こる可能性があるとされています。