2022年12月15日 15:30
CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)のインフルエンザウイルス不活化作用を確認
不活化の様子 (プラーク法**)
図2CPCを5分間曝露した時のA型インフルエンザウイルス(H3N2)不活化の様子 (プラーク法**)
**プラーク法:細胞内でウイルスが増殖すると、プラーク(白く抜けた部分)が生じます。プラークを計数することで、ウイルスの感染価(感染性をもつウイルス粒子の数)を測定する方法です。
<メカニズムについて>
CPCは、細菌の脂質二重膜で構成されている細胞膜を破壊することで、殺菌作用を示すことが知られています。インフルエンザウイルスのエンベロープは脂質二重膜構造であり、エンベロープを破壊することで、CPCはインフルエンザウイルスを不活化すると考えられます(図3)。
図3CPCによるインフルエンザウイルスの不活化
<今後の展望>
当社は今後も、CPCの新たな作用について、さらなる研究を進めてまいります。
※1試験報告書番号:北環発2022_0356号
※2今冬のインフルエンザワクチンの接種対象者への呼びかけについて(厚生労働省健康局結核感染症課厚生労働省 健康局予防接種担当参事官室事務連絡令和4年9月16日)
※3一般社団法人日本感染症学会提言2022-2023年シーズンのインフルエンザ対策について(一般の方々へ)