2022年12月27日 15:00
吉永小百合とすごす、お正月「吉永小百合 映画特集」1月1日よる7時「母と暮せば」ほか、BS12 トゥエルビで全国無料放送
吉永は、複雑な家庭環境に置かれ、屈折した感情で教師を愛する女子高生を演じた。1960年に高校入学と同時に入社した日活で、たちまち青春映画のスターになった吉永が、優等生的なイメージを振り払ってチャレンジした記念すべき作品でもある。
長崎の女子高校。ハンサムな数学教師、間崎(石原)は、生徒たちの憧れの的だ。間崎と同僚の歴史教師、橋本(浅丘ルリ子)の2人が気にかけているのが、江波恵子(吉永)という生徒。美しく成績も抜群だが、反抗的な態度や過激な言動が目立つ問題児なのだ。江波は間崎に抱く思いを素直に表現できず、問題を引き起こしてしまう。
『青い山脈』『光る海』などでも知られる作家、石坂洋次郎の小説が原作。
吉永作品を数多く撮っている西河克己監督は、原作の舞台だった函館を、長崎に移して撮影した。その結果、今回放送される6本のうち、3本が長崎を舞台にした作品になった。
【大人の恋をしっとりと演じた―「時雨の記」】(1998年、澤井信一郎監督)
人生の半ばを過ぎた男女のいちずな恋愛を描いた作品。吉永が、芥川賞作家、中里恒子の原作にほれ込み、長い間温めて実現した企画だ。
監督は『Wの悲劇』『早春物語』などの名匠、澤井信一郎。