市場全体では前年比1.9%減も、AVや生活家電は回復基調 - 2024年上半期 家電・IT市場動向 -
家電小売市場規模全体におけるオンライン販売の金額構成比は前年同期から0.5%ポイント上昇し、21%となった。
下半期については、前年の金額規模をやや上回るものと見ている。生活家電が上半期の好調を維持し、電話関連、IT関連の落ち込みは上半期より小幅になるものと予想している。通年の家電小売市場規模としてはほぼ前年並みで着地するものと見られる。
【AV市場】
薄型テレビの販売台数は前年比1%減の220万台で、ほぼ前年並みとなった(図1)。コロナ特需からの反動減が続いていたが、下げ止まりの兆しが見えてきた。
タイプ別にみると、液晶テレビが前年並みで推移した一方で、有機ELテレビは10%減と振るわなかった。液晶テレビは大画面クラスを中心に「ミニLED」や「量子ドット」を搭載した高画質モデルが伸長し、市場を下支えした。
ミニLEDは昨年から2倍以上、量子ドットは約1.4倍のプラス成長となった。税抜き平均価格は94,000円と前年から3%上昇した。
【テレコム市場】
携帯電話市場は前年比18%減の1,130万台となった(図2)。そのうち96%を占めるスマートフォン(ファブレット含む)は同16%減の1,080万台、フィーチャーフォンは50万台と前年から半減した。