市場全体では前年比1.9%減も、AVや生活家電は回復基調 - 2024年上半期 家電・IT市場動向 -
個人向け市場が前年比5%減と縮小した一方で、法人向け市場は同10%増と伸長した。
パソコン*5は前年比7%増の690万台となった。個人向け市場の販売台数は9%減の160万台と4年連続で市場が縮小した。19年から21年にかけての特需が一巡し、その反動減が続いていることに加え、製品の高価格化により購入しづらい状況が需要の縮小要因となったと考えられる。
一方、法人向け市場は同13%増の520万台となり、減少傾向にあったが今期はプラス成長に転じた。25年10月にWindows10サポート終了が控えており、その買い替え需要が市場を押し上げた可能性がある。タブレット端末*6は前年比4%増の390万台となった。個人向け市場は新製品の発売などによって同2%増の120万台とやや伸長した。
通信方式別にみると、キャリア回線付きは前年比15%減と縮小したが、数量構成比で8割弱を占めるWi-Fiモデルは同8%増と拡大し、市場を牽引した。法人向け市場は5%増の270万台と、パソコン同様プラス成長となった。
【イメージング市場】
デジタルカメラは昨年からの回復基調が続いており、前年比25%増の68万台と大きく伸長した。