市場全体では前年比1.9%減も、AVや生活家電は回復基調 - 2024年上半期 家電・IT市場動向 -
洗濯容量別の数量構成比では、小容量(洗濯容量6kg未満)が24%、中容量(6kg以上8kg未満)が26%、大容量(8kg以上)が50%を占めた。大容量のうち12kg以上の製品は依然として拡大基調にあり、洗濯機に占める数量構成比は前年の14%から15%となった。平均価格の上昇は一服し、洗濯機の税抜き平均価格は前年から3%下落の87,000円となった。
エアコンは前年から8%増の420万台となった(図5)。23年の上半期はそれほど気温が上昇せず、販売は不調だった。それに対して、24年4-6月は北海道東北で平年比+2.2度、その他地域でも平年比約+1度を記録するなど、夏場に入る前から暑い日が続いた。その結果、早期購入を中心に販売が好調に推移したと見られる。冷房能力別の数量構成比に大きな変化はなく、小部屋向けの2.2kWが47%と半数近くを占めた。
全ての能力帯で平均価格が前年を上回り、市場全体では前年から4%上昇した。
掃除機は前年並みの360万台となった(図6)。スティックタイプの数量が前年から7%増となった一方、キャニスタータイプは同4%減、ロボットタイプは同16%減となった。掃除機の過半数を占めるスティックタイプの数量構成比は前年からさらに4%ポイント伸長し61%となった。