2023年11月1日 15:00
ユーモア小説の大家・獅子文六原作 劇団NLT『喜劇 二階の女』上演決定 カンフェティでチケット発売
演出は、リアルな人物造形への目配りと多角的な舞台空間の創造に定評のある鵜山仁を起用。NLTが目指す喜劇を生み出す。
圧力による主人公の夢への断念と、結婚の破錠。一見すると悲劇だが、対比を周りの人々との関わりで、笑いへと昇華する。NLTの適材適所を配した上で、文学座の釆澤靖起氏を迎え最善の配役とした。
戦争を想起させる、二階の女が最後に笑いながら去るのはなぜか。観客にこの意味を問いかけ、「海外の戦争」が身近に迫る現在、“新しい戦前”という言葉も生まれた今を、重ねて合わせてご覧頂きたい。
【『二階の女』あらすじ】
獅子文六の戦後に書かれた小説を、飯沢匡が今を予見する筆致で脚本化。
時代は昭和13年から16年の開戦の朝まで。千駄ヶ谷の借間。 ある日突然、この家に貴族院議員の星川侯爵が訪ねてくる。星川の用向きとは、開藩400年の記念事業として、藩史を編纂するので、執筆を史学研究中の山崎に依頼するためだった。星川は「史実であれば遠慮なく書いて欲しい」というが、藩史刊行会の会長である神代海軍大佐は不満げな様子。
山崎の周りは歓迎し、叔母のハルは強引に山崎の見合い話を進めて、つね子との結婚をまとめてしまう。