2022年2月18日 17:00
【労働のあらゆるトラブルに賢く対応!】横山佳枝 著『法律はあなたの味方 お仕事六法 正社員ver.』2022年2月24日刊行
Q.テレワークにおける残業代は請求できるの?
テレワークで通勤時間が減ったことはよいのですが、その分、労働時間が増えています。テレワークの場合、残業時間はどのように算定されるのでしょうか?
Q.テレワークにおける残業代は請求できるの?
A. テレワークであっても、法定労働時間を超過した分について、会社は残業代(割増賃金)を支払わ なければなりません。
しかし、会社で仕事をする場合と比較し、労働時間の管理は難しい面があります。
昨今、テレワークの普及により、厚労省はテレワークにおいて、「事業場外労働のみなし労働時間制」が適用されるとしています。
「事業場外労働のみなし労働時間制」が適用される場合、実際の労働時間にかかわらず、所定労働時間だけ働いたこととみなされます―「労基法」第38条の2。
ただし、「事業場外労働のみなし労働時間制」については、以下の2つの要件を満たす必要があります。
❶ 勤務時間中に情報通信機器(パソコンなど)を常時通信可能な状況にする必要がない
❷ 会社の具体的な指示に基づいて業務を行っていない
著者プロフィール
横山佳枝(よこやま・よしえ)
著者:横山佳枝
弁護士(原後綜合法律事務所)