【界 加賀】~職人、生産者と行うご当地文化体験「手業(てわざ)のひととき」2年目に突入~「山中塗の木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう体験」開催|期間:2022年9月1日~2023年2月28日
*4 木地に漆を摺り込んで拭き取り磨く作業を何度も繰り返す技法
酒器は漆で自分好みに仕上げてもらう
夕食で木の香りや質感を楽しんだ酒器は拭漆(ふきうるし)の工程を行うため、一度日本酒を味わった後の酒器を当館のスタッフが預かります。酒器は、職人さんが、茶色・朱色・黒色のいずれかの色の漆で丁寧に仕上げます。仕上がった酒器は界 加賀のスタッフが後日発送。職人さんに自分好みに仕上げてもらった酒器を家でも堪能できます。
「山中塗」とは
石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中漆器とも呼ばれます。石川県内の3大漆器工芸として、「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並び「木地(きじ)の山中」(*1)と評されています。木が育つ縦の方向に器の形を取る縦木取(たてきど)りという技術が用いられ、木目模様を生かした自然な風合いを表現するのが特長です。木を薄く軽く加工することができ、乾燥による歪みが出にくく、丈夫な漆器になります。山中温泉には古くから、木から器を削り出す木地師(*2)が多く、挽物(ひきもの)木地(*3)は全国一の生産量を誇っています。
*1出典山中塗オフィシャルサイト[
https://www.yamanakashikki.com/]{
https://www.yamanakashikki.com/}
*2木地師…ろくろを用いて椀や盆など木工品を加工・製造する職人
*3挽物木地…木材をろくろで回転させながら刃をあて、削り出して器物を作ったり装飾を施したりする技術やその製品
「手業のひととき」