ラップ、高学歴、キャスター…アイドルの新境地を切り開いてきた櫻井翔 紡ぎ出す“言葉”が応援の原動力に
対して櫻井は批判に臆せず「我が道を行く」スタンス。それはリリックからも垣間見ることができる。例えば「Anti-Anti」(2004年)。「(嵐?いや、興味ないすね。 ジャニーズでHip‐hopって言うのもねぇ) ならアイドルがどれほどか見せてやるよ」からはじまり、“アイドル”というワードで韻を踏んでいく痛快なリリックは、当時の櫻井にしか書けないものだった。
今では、グループに1人はいるイメージの“ラップ担当”や“高学歴キャラ”。それをアイドル業と巧みに両立させながら、エンタメとして、文化としてお茶の間に馴染ませたパイオニアだったと言える。
■“素”や“余白”をいかに解禁するか、嵐メンバーとの関係性が要に
バラエティの活躍を見ていくと、アイドルとして先輩グループ・SMAPが成し遂げた功績は大きい。
その土壌を引き継ぎ、グループとしての連携技やバランス感覚を研ぎ澄ませ、魅せていったのが嵐というイメージ。過去に二宮和也がラジオで5人の役割について言及した際、二宮自身を“ツッコミとアドリブ対応”、櫻井は“進行とフォロー”、大野智と相葉雅紀は“ボケ”、松本潤は“MJ”と説明していたことも。
司会進行、キャスター、俳優、バラエティ、作詞まで。