くらし情報『私の適齢期。【てんてこ舞 in Brooklyn vol.6】』

私の適齢期。【てんてこ舞 in Brooklyn vol.6】

引き返した店で私はレジの横に置いてあったチェリーパイと妊娠検査薬を手にしていました。そしてその足でスタジオのトイレへ行き… 1分後、私の人生は変わりました。その日は毎月の生理予定日、直感でした。 私は42歳、パートナーは55歳、正直子供は諦めていました。2人で楽しく生きて行こう、私達らしく…面と向かってそんな子供の話をしたことなんて無かったのです。最初は喜びより驚きと不安が先でした。 実は私は30代で二度の流産を経験していたから。一度目は痛みもなく成長が止まってしまう稽留流産。
その頃の私は知識もなく妊娠したら産まれるのは当たり前の事だと思っていて病院で泣き崩れたのを覚えています。そして二度目はアメリカ。帰国前夜に少量の出血がありました。昔、メキシコで手に大怪我をしてロサンゼルスの病院に運ばれて手術をした経験がある私は、それがどんなに大変な事かわかっていました。観光ビザ、たらい回し、病院、先生、保険。。。その間にとにかく早急に帰国しその足で救急病院へ行こう。翌朝飛行機に乗りました、NYの空の上どんどんお腹が痛くなり激痛の中トイレへ駆け込んで凄い出血を見て私は覚悟しました、進行性の完全流産。

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