夏が待ちきれない人々、アイスクリームと再会【いろどりのチェコ vol.8】
今年もアイスクリームの季節がやってきた!
アイスクリームってちょっと早くない??
いえいえ、長い冬が終わった反動でチェコの人々は早くも夏気分。カフェはすでにテラス席を解放し、天気の良い日は、Tシャツにショートパンツ、サングラスをかけた人達がくつろいでいる。正直、私にとってはまだ肌寒い日もあるのだが(チェコの気候と気温は北海道に似ている)、みな一度掴んだ初夏の気配を逃すまいと早い者勝ちかのように夏を取り入れる。

街のアイスクリームスタンドのオープン=季節が変わったことに気づくひとつの合図、と言ってもいい。
日本とチェコ、アイスに対する考え方の違い。
私が住んでいるのは、中心部だけなら10分あれば歩いて一周できる小さな街。その範囲に、今ざっと思い出せるだけでも7ヶ所のアイスクリームスタンドがある。そして、みんなよく買う。
日本で例えるなら、自販機やコンビニでペットボトルを買うくらいの気軽さだ。
チェコ人がなぜそんなにアイスクリームを買うのか、私の考察はこうだ。
まず、チェコには、自販機やコンビニは駅などの限られた場所にしかなく、冷たい飲み物を買うのが手間であること。