くらし情報『パリ初のアート・スペースで、「クリムト」の世界を体感!【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.4】』

2018年5月7日 21:00

パリ初のアート・スペースで、「クリムト」の世界を体感!【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.4】

しかしこのアトリエ・デ・リュミエールは、美術館でありながらコレクションを持たず、美術作品をデジタルに置き換え、ショーへと変化させました。

このスタイルに、最初はいつもとは違った居心地の悪さを感じました。当たり前ですが、なんだかホールは暗いし、人もごちゃごちゃしているし、ショーも始まっていて途中だったし(笑)それに、どこか「見せられている」という感覚が違和感として沸き起こっていました。

しかしショーの進行と共に自分の体がその空間に馴染んでくると、肉体がアート空間の中に溶け合わさっていく様な、作品の中へ沈み込んでいく様な錯覚を覚え、それがだんだんと心地よさへ変わっていきました。

直接“絵”に触れるということ
パリ初のアート・スペースで、「クリムト」の世界を体感!【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.4】


他の2作品ですが、1つはエゴン・シーレと同様、ウイーン分離派を継承した画家で建築家の《フンデルトヴァッサー》。彼の作品の象徴である、渦巻状のものが壁や床一面を旋回しだすと、子供たちがその映像へ駆け寄っていく姿が印象的でした。そう、ここでは“絵”で遊ぶということが可能なんですね!

美術館という場所において、絵はいつも人から守られてきたものでした。

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