宇宙空間?それとも異次元?水と光の幻想的な体験型デジタルアート「チームラボプラネッツ 」
足元が沈み込む瞬間、おもしろさの反面「このまま吸い込まれてしまったらどうしよう」(絶対にそんなことはありませんが…)という一種の恐怖を感じたように思います。タイトル通りそれはまさにすべてを飲み込む「ブラックホール」で、飲み込まれた私はその瞬間から”空間”になってしまうのでしょう。”空間”は、また他人の身体でもあるので、「なるほど、宇宙は一つなんだな」としみじみ感じました。
作品と一体化するような感覚と、おもしろさと背中あわせの恐怖も味わえる「やわらかいブラックホール」。通り過ぎるだけではもったいないので、何度も行き来して楽しんでほしいです。
何万光年を旅する途中のひと休み
無数のLEDが眩い星のように見える光の迷路空間。この空間に入ると思わず、そのあまりの美しさに「わぁ~!」と感嘆が漏れること間違いないでしょう。
空間の全面が鏡張りになっているので無数の光が反射するだけでなく、鏡の向こうには無限の空間が広がります。
それはあたかも、光速で時間を旅をしている途中にふと立ち止まったら、まるで光が止まって世界が見えたかのような、タイムトラベラー気分を味わえます。
今自分たちがどこにいるのか、むしろそんなことはどうでもよくなるような、美しい光の変化に見惚れて、いつまでも時間が止まっていてほしいような恍惚とした気持ちで作品を眺めてしまいます。