2011年10月6日 14:54
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』受け継がれたシリーズの“遺伝子”
の見出しが躍る。ロケットがたどり着いたのが、時空を越えた猿の惑星=地球だったことは言うまでもない。オマージュという意味合いを越えて、最新作と過去シリーズを結びつける重要なリンクとして、見逃せないポイントだ。
最新作では違法に監禁された猿たちが、収容所所長の息子であるドッジ(演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズのドラコ役でおなじみ、トム・フェルトン)に虐待を受けているという設定。猿たちがホースから激しく水を浴びせられるシーンは、第1作『猿の惑星』にも登場する。もちろん、猿と人間の立場が逆転し、ヘストン演じるテイラーに水がぶちまけられるのだが。また、ドッジは猿に囲まれた環境で「こっちの頭がヘンになる」「その汚い手をどけろ」という台詞を発するが、これも第1作でテイラーが猿たちに言い放つ言葉である。また、主人公の猿であるシーザーという名前は、『猿の惑星 征服』で猿たちの革命を率いたリーダーと同じ。
最新作に登場する猿たちの名称は、過去シリーズに登場する猿や俳優に由来している。
『…創世記(ジェネシス)』にはこれ以外にも、数多くの旧作オマージュが散りばめられている。コアなファンでも1回見ただけでは、すべてを発見することは難しいはず。