映画『あなたへ』の完成披露試写会が21日に東京国際フォーラムで開催され、6年ぶりの映画主演となる高倉健をはじめ、田中裕子、草なぎ剛、綾瀬はるか、長塚京三、ビートたけし、降旗康男監督が上映前に舞台あいさつを行なった。
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本作は、亡くなった妻から届いた手紙に書かれた言葉の真意を確かめるべく、妻の故郷である長崎県・平戸へと旅立つ刑務官の男が、旅先での出会いを通じ、妻の思いを感じ取っていく様を静かに描いた物語。
高倉らが客席脇の入り口から登場すると3千人の観客は総立ちで拍手。高倉は大歓声に感激した面持ちで壇上へ。マイクを握ると「お暑い中をこんなに大勢…感動しています」と短い言葉の中に喜びと感謝の思いを込めた。高倉にとっては6年ぶりの主演作。“最後の銀幕スター”のスクリーンへの帰還を待ちわびたファンへの披露を前に「緊張してます。一生懸命やりました。
やっと最近、降旗監督がどういうメッセージを込めたのか分かった。情けない俳優です」と照れくさそうに言葉をつないだ。
そんな高倉と『ホタル』に続いて夫婦を演じた田中は「緊張の連続でした。夫婦の何でもない感じを出すのが難しくて…でも、貴重な時間を過ごさせてもらいました」