2012年12月3日 18:46
“リアルな感情”にこだわり。『砂漠でサーモン・フィッシング』監督が語る
英国でベストセラーを記録した小説を、ユアン・マクレガー主演で映画化した『砂漠でサーモン・フィッシング』が8日(土)から日本公開される前に本作を手がけたラッセ・ハルストレム監督がインタビューに応じた。
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本作は、ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』(邦訳:白水社刊)を映画化したヒューマンドラマ。真面目でサエない水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞のプロジェクトに挑む姿を描いている。
スウェーデンで生まれ、『ギルバート・グレイプ』や『サイダーハウス・ルール』など数々の名作を手がけてきたハルストレム監督は「まず、この脚本が面白かったんだ」と、笑顔でその始まりを振り返る。「僕はコメディに関して、自分のスタイルやトーンを持った題材をすごく見つけたいと思っていたんだ。“砂漠に川を作る”というとても変わったアイディアの中で、主人公ふたりが恋に落ち、それがとてもリアルに感じられることも良かったよ。この映画はジャンル分けすることができない。そこも気に入った点だ。