くらし情報『“リアルな感情”にこだわり。『砂漠でサーモン・フィッシング』監督が語る』

2012年12月3日 18:46

“リアルな感情”にこだわり。『砂漠でサーモン・フィッシング』監督が語る

僕はクロスオーバーな映画が好きなんだ」。

確かに本作では、砂漠を舞台にした壮大なプロジェクトの行方と、登場人物たちのドラマが並行して描かれている。これらの両方がしっかり描かれないと“観客を惹きつけるためだけの無謀な設定”の映画になってしまうだろう。「この映画はコメディとドラマのワイルドなミックスなんだ。そしてそれらの真ん中にあるロマンスを、ぼくは本物らしく描きたかった。だから多分チャレンジは、そういった違うトーンが“不協和音”を出さないようにすることだった。変わったストーリーをやる時はいつもそうだし、もし本物だと感じられる演技を引き出すことにこだわったら、マジカルで奇妙なことが起きることが可能になるんだ。それが僕の理論だよ」。


どんな設定であれ、俳優たちから最高の演技を引き出し、人間のリアルな感情を描くことに徹底的にこだわる。それが“ラッセ流”だ。「僕は本物だと感じられる瞬間が大好きでね。感情移入出来て、本物の人生の一部だと思える素晴らしい演技を引き出せる可能性を持ったストーリーを語るのが大好きなんだ」と語るハルストレム監督は、少し奇妙な設定の物語を、マクレガーら俳優たちの名演を引き出すことで、観客の胸に響くドラマに仕上げている。『砂漠でサーモン・フィッシング』
12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー

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