くらし情報『監督の『アバウト・タイム』への思い』

2014年9月29日 17:08

監督の『アバウト・タイム』への思い

監督の『アバウト・タイム』への思い
リチャード・カーティスは素晴らしいストーリー・テラーだ。彼の脚本は、愛があふれ、善意に満ち、それでいてどんな小さなキャラクターに対しても物語がある。そんな彼がこの『アバウト・タイム…』をもって監督を引退するというのだから、これほどもったいない話はない。

その他の写真

だが、この作品を観て、そして彼がどうしてこの作品を作ったのか理由を知ると、監督引退宣言に俄然真実味が出て、しかも納得せざるをえない。まず作品だが、冒頭こそトンデモ映画の様相だ。主人公ティムは21歳の誕生日に、父親から衝撃の事実を告げられる。なんと彼の家系の男子は21歳になるとタイムトリップ能力を得るというのだ。彼女いない歴21年の彼がまず手始めにやったのは、失敗しない初恋工作。
時間旅行を駆使して、意中の女性の気持ちをひこうと躍起になる。ここまではトンデモ映画っぽい。だが、その初恋がうまく実らないことで、時間旅行の是非を問われるのだ。時間を行き来していくら操作しても、変わらない運命や出会いというものがあるということを思い知る。じつにうまい!

まさに『ラブ・アクチュアリー』で描いた“恋と出会いはタイミング”を発展させた、“チャンスはタイミング次第、運命は一本道”という人生観の提案じゃないか。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.