くらし情報『『TATSUMI』外国人監督が語る想いとは?』

2014年11月14日 10:36

『TATSUMI』外国人監督が語る想いとは?

辰巳の半生を表すため、監督は初のアニメに挑んだ。「27名のアニメーション・アーティストを起用し、辰巳センセイの作品を模倣できる程のレベルに達してもらいました。苦慮したのは、いまだかつてないアニメに仕上げることです。辰巳センセイが、それまでのマンガになかった“劇画”という分野を生み出したのと同じように、動き方やトーンなど、私も既存のアニメとは違う作品にしたかったのです」。

“劇画”の深さと辰巳自身の魅力がしっかりと伝わってくる本作。最後に監督はこんなエピソードを教えてくれた。「センセイは映画が大好きで、ご自身で作りたかったほど。カンヌ映画祭に呼ばれてレッドカーペットを歩いた時、センセイが私の手をぐっと掴んだんです。
この映画でセンセイの夢の一部を叶えられたのかなという気持ちになりましたね」。

『TATSUMI マンガに革命を起こした男』
11月15日(土)角川シネマ新宿ほか全国公開

取材・文・写真:望月ふみ

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