俳優の松坂桃李が12月2日に都内で行われた主演作『マエストロ!』の完成披露試写会に出席した。約1年間の特訓を経て、バイオリニストを熱演し「日本の音楽映画に新しい風を吹かせれば」と手応え充分。この日は特別に用意された、約11億円する超高級バイオリン“ストラディヴァリウス”を、松坂本人が弾く場面もあり、「最近、むちゃぶりが多い」と悲鳴をあげた。松坂は先週土曜日に開催された『くるみ割り人形』の初日舞台あいさつで、瓦割りに挑戦したばかりだ。
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それでも、松坂は「楽器から出る振動が体全体に伝わる。音の繊細な透明感にびっくりしました」と“本物”がかもし出す音色に感激しきり。実際手にしたストラディヴァリウスは、11億円の重みと裏腹に「紙のように軽い」そうで、驚きの表情だった。
完成披露試写会には松坂をはじめ、共演する西田敏行、女優デビューを飾った歌手のmiwa、小林聖太郎監督が出席。
映画はさそうあきらの人気コミックを原作に、名門オーケストラの再結成をめぐり、若きバイオリニストの香坂(松坂)と謎の中年指揮者・天道(西田)が繰り広げる真剣勝負を描く。
豊富なキャリアを誇りながら、初めて指揮者に挑んだ西田は「以前から、陶酔した指揮者の姿を見て、どんなことを感じているんだろうと思っていたので、ぜひ演じてみたかった」