2014年12月16日 17:00
日本人スタッフらが語る「星の王子さま」アニメ映画化の裏側
2つの世界が呼応し、見た目は違うけれど同じようなことが同時に進行していくわけです」と物語の構造を説明する。
キャラクター監修としての四角の仕事はまさに「2つの世界を親密に繋げ、継ぎ目を見えなくすること」である。「ストップモーションが魅力的でCGは生気がないと言われがちですが、そのギャップを埋めることが自分のテーマ」と語る。
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルの髪の毛の動きを見事に表現し、称賛を浴びた四角。本作の少女のビジュアルにはデザインから実際に3Dに起こすまでに1年4か月を費やしたが、大切にしたのは「有機的なプロセス」。彼だけでなくその背後でいまこの瞬間も手を動かし続けている200人のスタッフの存在に触れ「CGの作業は流れの中で多くの人の手が加わります。それを単なる分業ではなく、いかにひとつの“輪”として行えるかが重要。常に批判や意見に対しオープンでいること。
その声を個人ではなくチームで受け止め、より質の高いものを作りあげていくこと。先頭に立つマークが誰よりそうしたマインドを持っていることで、チームをより良い方向に導いてくれていると思います」。
最新技術と昔ながらの手作業の“有機的”な邂逅がどんな世界を生み出すのか?楽しみに待ちたい。