「社会問題を扱う映画の多くは、何をすることもできない、何も変わらないという気持ちにさせられるが、事態は変えられると信じているし、実際に事態が好転する例もいくつも見てきた。本作では悪の要素を描きつつも、実は悪に対する戦いがテーマであり、決して絶望的な状況ではないことを証明しているんだ」。
そこでダルドリー監督は、舞台となったブラジルで実際に暮している子どもたちを起用して撮影することを決めた。「主役の3人には、当初からリアリティが必要だと思っていた。だから、演技経験のある子役を起用するつもりはなかった。彼らは映画のキャラクター同様に、それぞれ厳しい環境で育っていた。彼らにとっても、映画づくりを知る良い発見の旅だっただろう。僕にとっては、人生を変えるような出来事だった。
これは真のブラジル映画であり、3人の少年たちの夢や希望が詰まった物語だ。この映画に携われたことを光栄に思うよ」。これまでも演技未経験の俳優や子役を巧みに演出してきたダルドリー監督と、感動ドラマを数多く手がけてきた脚本のカーティスは、どんな“希望”のドラマを描き出すのか? 公開が楽しみだ。
『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』
1月9日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
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