と監督の手腕を賞賛する。
本作は主人公が暮らすニューヨークの街や、そこで生活を続けている人々の姿が丁寧に描かれているのも特徴だ。監督が「ニューヨークの多様性とロウアー・イーストサイド(マンハッタンのエリアの名前)の歴史が、物語の中で重要な役割を担っている。この特別な場所は歴史的に多くを背負っていて、そのことは映画の中で常に引き合いに出され最後の最後となるシーンまで続くんだ」語る通り、劇中にはこの地区が労働者階級が暮す街から高級住宅や建築が並ぶ地区へと姿を変えつつある状況や、それでも地元を愛して周囲と友情を築きながら暮す人々の姿が描かれる。
街への愛情を作品にこめた監督と、監督の気持ちをくみとって主演を務めたサンドラー。ふたりの“想い”がつまった本作は、日本でも高い評価を集めるのではないだろうか。
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