深津絵里と浅野忠信が主演を務めた黒沢清監督の新作『岸辺の旅』が先月の30日からフランスで公開され、黒沢監督がパリで舞台あいさつを行った際の映像が公開になった。現地メディアも作品を高く評価しており、多くの観客が本作に期待を寄せているようだ。
その他の画像/フランスで好調な動員
『岸辺の旅』は、3年間失踪した夫が突然帰ってきたことを機に、はなればなれになっていた夫婦が旅に出る姿を描いた作品で、第68回カンヌ映画祭のある視点部門で監督賞を受賞している。
本作は撮影前からフランスでの配給が決定しており、現地のファンが公開を待ちわびていた。映画は日本での公開より1日早い9月30日(現地時間)から公開をスタートし、約80館で上映。現地のシネコン、UGC シネシテ レ・アールでは初日の動員数が上位3位に食い込むなど、人気を博している。また、メディアの評価も高く「見逃してはならない作品」「震えるほど特別な時間を過ごした」などのコメントが掲載された。
黒沢監督は公開前にパリで取材や舞台をあいさつを行ったが、映像には監督が満席の劇場で観客にあいさつをする模様やインタビューを収録。
黒沢監督はパリについて「映画が身近なもの、いつも気になるものとして存在している街。