逆に199cmの長身FWシモビッチにワンチャンスでヘディングを決められ、その後はペースを握ることはできなかった。
敗因はハッキリしている。決めるべきところで決められるか否か。J2得点王のジェイを欠く中、アダイウトンや小林祐希、山本康裕らアタッカー陣の決定力が勝敗を左右する。
決定力が肝になるのは、浦和も同じである。柏レイソル戦では前半31分に関根貴大のクロスを武藤が胸で押し込んだに見えたが、判定はノーゴール。後半7分にこぼれ球に反応した武藤が先制ゴールを奪うも、後半19分にはディエゴ・オリヴェイラの強引なドリブルシュートから最後はこぼれ球を大谷秀和に押し込まれて同点。前半から飛ばしていた浦和の運動量は落ち、ペースは柏が握る展開の中、後半39分に武藤のコーナーキックを途中出場したズラタンがヘディングで決め、勝点3を手繰り寄せたのだ。
翻って浦項戦では先制PKを決めたソン・ジュンホが退場となった後半24分から怒涛の攻撃を見せるも、浦項ゴールをこじ開けられなかった。武藤や興梠慎三ら浦和アタッカー陣が決め切るかは、磐田戦でも最大のテーマになるだろう。
J1通算の直接対決では磐田が20勝4分18敗とリードするが、直近3試合は浦和が連勝中である。