と感無量の面持ちだ。
そんな佐藤の気迫を「作品や役柄への熱意と愛情には、果てしないものを感じた」と振り返る瑛太。三上と対立する記者クラブを取り仕切る新聞記者という役どころだが、「何をやっても敵わない。無敵ですよ。おかげで『背中を追うしかない』と腹を決めたし、こちらも体当たりでぶつかることができた。浩市さんとの共演は財産です」と全幅の信頼で“広報官vs記者”のバトルを繰り広げた。
共演はテレビドラマ『サプリ』以来10年ぶりだ。瑛太は『64-ロクヨン-』クランクイン前の決起集会で、佐藤からかけられた言葉が忘れられないという。
「ちょうど30代を迎えて、壁ドンもできないし(笑)役柄の幅が狭まるなか、方向性に悩んでいたんです。そんな僕の思いを察したのか、浩市さんが『大丈夫、あせるな』と言ってくださった」(瑛太)、「ずっと瑛太の演技を見ていて、いい意味で葛藤しているのがわかりましたから。それは自分も通った道。立場や気持ちが理解できるし、自分にも重なるものがあった。今ここにふたりがいるのは、縁でありタイミング。次の共演?親子役もいいかもね」(佐藤)
『64-ロクヨン- 前編』
公開中
『64-ロクヨン- 後編』
6月11日(土)公開
取材・文・写真:内田涼
萩原利久、驚きと動揺の表情 初の警察官役で闇と対峙する『朽ちないサクラ』場面写真