メル・ギブソンの最新作『Hacksaw Ridge』がヴェネツィア映画祭で上映され、批評家に大絶賛されている。ギブソンが監督をするのは、2006年の『アポカリプト』以来、まさに10年ぶり。この間、飲酒運転、ユダヤ人差別発言、愛人に対するDVの疑いなど、立て続けにスキャンダルが起こり、大きなイメージダウンを受けていた。それだけに、この華やかな復帰は、おそらく感無量だろう。
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映画は第二次世界大戦中の沖縄を舞台にした実話物。米軍の衛生兵デスモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は、一度も銃を使うことなく、多くの命を救う。ほかに、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヴィンス・ヴォーン、テレサ・パルマー、サム・ワーシントンなどが出演する。アメリカ公開はオスカー狙い作品が多く公開される11月で、アワードシーズンでの検討をねらっているようだ。
文:猿渡由紀
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