くらし情報『映画『われらが背きし者』特別映像』

2016年10月18日 10:44

映画『われらが背きし者』特別映像

と分析する。

映画は“知らされなかった男”のベリーが熾烈な亡命劇に巻き込まれるドラマが描かれるが、監督のスザンナ・ホワイトは「ストーリーが現代的なのが最も印象的だった」と語る。原作者のル・カレは、東西冷戦が続く1960年代にデビューし、外交官の経験と想像力を駆使して『寒い国から帰ってきたスパイ』『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』など冷戦下で暗躍するスパイたちのドラマを描いてきた。一方、近年では『誰よりも狙われた男』など冷戦終結後の現代を舞台にした作品を多く手がけており、2010年に刊行された『われらが背きし者』も現代が舞台で、ディマ役の名優ステラン・スカルスガルドは「今の社会に潜んでいる問題を浮き彫りにしている」という。

もちろん、彼が描き続けてきた緊迫感のあるドラマや、魅力的な人物たちの駆け引きは本作でも健在で、完成した映画はスリリングな展開、現代の観客に向けた重厚なテーマ、深い人間ドラマが同時に楽しめる作品になっているようだ。
『われらが背きし者』
10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

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