ジュノン・ボーイ市川知宏の初主演舞台が開幕。本人は「自信ない」
それもそのはず、公開稽古で見せた市川のヒギンズは圧倒的なセリフ量で、イライザのみならずピッカリング大佐(みのすけ)、イライザの父(尾藤イサオ)、ピアス夫人(浦嶋りんこ)、友人フレディー(加治将樹)の共演者すべてと絡みがあり、延々出ずっぱり。それでも市川は、手練の役者たちを相手に自然体な演技を見せ、教養があり機知に富んでいるが我儘で傍若無人、かつ寂しがり屋のヒギンズを体現した。
「舞台は予想以上に大変。自信ないです……」と語る市川に、かつてNHK連続テレビ小説『さくら』で主演を務め、その後同作品の舞台化で初舞台初主演の経験がある高野がすかさずフォローを入れる。「初舞台初主演のプレッシャーでとてつもないんですよ。葛藤もいっぱいあるだろうけど、彼はそれを外に出さず常にニュートラルな感じで現場に来る。大人だなと思います」。役と正面から対峙するからこそ、あふれ出る不安。
市川の成長過程が見える2週間になりそうだ。注目の作品は8月19日(金)から9月4日(日)まで同劇場にて上演。チケットは現在発売中。
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