くらし情報『稲垣吾郎が中越典子の奴隷に!? 衝撃の問題作がついに開幕』

稲垣吾郎が中越典子の奴隷に!? 衝撃の問題作がついに開幕

そこでオーディションという名の読み合わせが始まるのだが、ふたりは現実世界のトーマスとヴァンダ、劇中劇の青年セヴェーリンと未亡人ヴァンダの間を行ったり来たりする。矢継ぎ早に交わされる言葉は、会話であり、またセリフであり……。そのうちに劇世界は現実世界を浸食していき、ついには衝撃の展開を見せていく。

物語の根幹を成すのは、人が人を服従し服従させる、“サディズム”と“マゾヒズム”の関係性。女が男を奴隷にし、男は苦痛に最高の官能を見出す。それは一見、非常に特異な、別次元の出来事のようにも映る―実際、これは劇中劇で描かれる世界だ―。しかしヴァンダという謎の女性の登場により、日常を生きていたはずのトーマスにも、内在していた“マゾヒズム”な一面が見え隠れし始める。そんな誰もが持ち得る危うさこそ、この作品が多くの人を惹きつけてきた要因なのだろう。


稲垣は作品について、「SM的な要素もありつつ、それによって変わっていく人間関係など、すごく深いテーマが描かれている。いろいろ考えさせられる芝居です」と表現。すると中越は、「本当に刺激的で、大人っぽい、興奮する舞台。暮らしの中では得られないパッションを感じてもらえると思います」

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