劇団☆新感線のレパートリーの中でも真骨頂ともいえる、スケール感とドラマ性豊かな“いのうえ歌舞伎”。その最新作「蒼の乱」が今春、東京・シアターオーブで幕を開ける。主演の天海祐希を筆頭に、松山ケンイチ、早乙女太一、平幹二朗ら、新感線だからこそ為しえた豪華キャストが集結!天海演じる渡来衆の長・蒼真の夫となる将門小次郎役の松山ケンイチに、現在の胸の内を聞いた。映像で活躍してきた松山は昨年、俳優生活12年目にして初の舞台「遠い夏のゴッホ」を経験。2本目の舞台に、「ぜひやってみたかった」という新感線の作品を選んだ。
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』チケット情報
「一番最初に自分でチケット買って観た舞台が、新感線の「レッツゴー忍法帖」(2004年)。田舎の人間だからあんなの見たことなかったし、「すごいな、新感線!」って。「遠い夏~」を演出した西田シャトナーさんが昔やっていた劇団・惑星ピスタチオもそうなんですけど、カッコよくて少年心をくすぐるような、ああいう世界観が好きなんです」
ちなみに初舞台「遠い夏のゴッホ」で松山が演じたのはゴッホというセミの役。
28歳という実年齢にしては、若くから重厚でダークな役を多く演じてきた松山が生の舞台で見せる無邪気な少年っぽさが新鮮だった。