クラップ役を演じるのは、劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』のファントム役をはじめ、役者としても活躍するバリトン歌手の大山大輔。彼の深く豊かな声、ピアノを中心とした小編成アンサンブル、そしてテープの音が融合し、ひとりの老人の現在と若き日の時間を往還しながら進行するモノローグを重層的に描きだす。
サミュエル・ベケット戯曲オペラ「クラップ~最後のテープ~」日本初演は、5月30日(金)から6月1日(日)まで、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で開催。
<あらすじ>
近い未来、荒れ果てた部屋、夕方遅く。69歳の誕生日を迎えた老人クラップが、長年の習慣どおりこの1年の回顧の録音の準備をしている。彼は録音の前に30年前のテープを引っ張りだして聞いてみる。39歳の自分は、さらに10年か12年前のテープを聞いた感想を語っている。母の思い出、女性の思い出、懐かしき日々…。
しばらくすると、彼は新しいテープを取り出し、録音に取りかかる...
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