共演には、妻役の小泉今日子、娘役の高畑充希などが揃った。男性ボーカルの「Only Love Hurts(面影ラッキーホール)」の歌を女性が歌うことによる化学反応も、古田は楽しみにしているらしい。「あの不幸な女の歌をキョン吉(小泉)とか充希ちゃん(高畑)が歌う。それだけでも面白いですよね。キョン吉とは舞台では初共演なんですけど、『できない』ということを一切言わないプロフェッショナルですから。どんなひどいことでも抗わずにやってくれるはすだと(笑)、頼りにしています」。
そう話す古田自身も、もちろんNOを言わない役者だ。「おいら、アドリブをやる人だと思われがちですけど、細かく演出してもらうほうが好きなんです。
言われたことは何でもやります。ましてや、舞台はタブーの少ない場所ですからね。やりたい放題やっていいと思ってるんです」。その意味では、「Only Love Hurts(面影ラッキーホール)」の身もふたもないような世界を描く今作は、まさに、舞台でしか味わえないものが体感できるはず。「だから、この機会に、『面影』ファンや音楽好きの人も、ぜひ舞台を経験してほしいなと思いますね。今のところ、面白くなる要素しかないですから。