くらし情報『玉三郎演出『バラーレ』DAZZLEが見せた新境地』

玉三郎演出『バラーレ』DAZZLEが見せた新境地

玉三郎演出『バラーレ』DAZZLEが見せた新境地
男性9名で、ストリート・ダンスを基盤に様々な踊りを見せるダンス・カンパニー「DAZZLE」。彼らに、歌舞伎俳優・坂東玉三郎が初めて演出を行った舞台airweave presents『バラーレ』が3月7日に東京・赤坂ACTシアターで開幕した。

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これまでDAZZLEは「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩さ」を標榜し、ナレーションや字幕、映像などを駆使して、物語性の強い世界を展開してきた。和の世界を取り入れた『花ト囮』はその代表例だ。しかし玉三郎は今回、振付を手がけるDAZZLE主宰・長谷川達也に、既存のクラシック音楽を使ってダンスだけで舞台を見せることを提案したという。

作品は三部構成。第一部は、ストラヴィンスキー作曲「春の祭典」を用いて、「生贄」をテーマに踊る。不穏な空気を孕み、やがて激烈に荒ぶっていく音楽と共に、黄色い衣裳を身につけたDAZZLEのメンバーたちがハードなダンスを展開。
そこに込められているのは「死からの再生」のイメージだ。

第二部は、マーラー作曲「交響曲第4番」第3楽章で、「平安なる死」が描かれる。衣裳は白。通常は小刻みでスピーディーな動きが多いDAZZLEが、緩やかなテンポで静かに踊るのは新鮮だ。

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