「声の出し方も体の動かし方も映像とはまったく違うので、『私、こんなに動いてる!』って驚いたりするんですけど(笑)。今はとにかく、やったことのないことも、何も考えずに言われた通りにやってみようと思っています。そこからいろんなものが生まれてくるんじゃないかなと思いますし。自分でも、今までのことを全部取っ払って解き放つことが心地いいんです」。自分が舞台の上で歌い踊る姿はまだ想像がつかないという。しかし、未知だからこそ、楽しみは大きい。「自分がどんなふうに表現するのか。生の舞台の上で何が起こるのか。
予想できないすべてのことを良きものとして捉えて、1公演1公演大切に作っていきたいなと思います」。
生と死を100万回繰り返してきたねこを描く物語のなかで深田が演じるのは、彼が初めて恋する白いねこ。愛というものを象徴するような役を演じることになる。が、「今回は、こういう役だからこう演じようと考えることをまずやめよう」と思っているそうだ。「動いてみて作っていくというか。演出のインバルさんとアブシャロムさん、それから共演のみなさんと一緒に役も作っていきたいなと思っているんです」。不安やプレッシャーも前向きに捉え舞台に臨もうとしている深田。