くらし情報『ウエンツ瑛士&濱田めぐみが演じる、時代の寵児の光と影』

ウエンツ瑛士&濱田めぐみが演じる、時代の寵児の光と影

ふたりは恋に落ち、成功を手に入れる。夜毎の大騒ぎを歌う『唸るほどの金』などは、軽快なジャズにクールなダンスが粋な、いかにもアメリカ発のミュージカルらしいナンバー。スコット役のウエンツ瑛士は『華麗なるギャツビー』の主人公さながらに、若さと自信に満ち、刹那の輝きを放つ。ゼルダ役の濱田は、大胆不敵なミューズを奔放に演じ、視線を引き付けて離さない。シーンごとに何役も演じ、ダンスシーンでは色気のある存在感を見せつける中河内雅貴も魅力的なスパイスだ。

しかしベンは、ゼルダの語る話に、どこか違和感を感じていくのだ。その違和感の正体とは何か? なぜゼルダは精神病院にいるのか? 巧みな物語進行に気付けば引き込まれていく。やがてスコットとゼルダは、あっという間に世間から“古い存在”と見なされてしまう。
挫折し、傷つき、傷つけあっていくふたり。そもそもふたりの間にあったのは、愛なのか、それとも別の何かだったのか……。答えはぜひ舞台で確かめてほしい。華やかさはもちろんある。だがこれはむしろ切なくやるせなく、とても美しい物語。日本の観客の心の琴線に、繊細に触れる作品になりそうだ。

公演は10月17日(土)から11月1日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、11月7日(土)・8日(日)大阪・新歌舞伎座にて。チケットは発売中。

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