高杉真宙と早乙女友貴がW主演の『TRUMP』を語る
性格も境遇も対照的な2役だ。「ウルには目的があるけれどソフィにはなく、周囲に流されていく。僕がこれまで演じた役はウルに近かったので、ソフィのようなクールな役は新鮮で、発見も多いです。真宙くんと僕はタイプがまったく違うので、自ずと異なるウルとソフィになると思います」と語る早乙女に対し、「僕が今まで演じてきた役はソフィに近い。ウルは僕にとって初めてに近いくらい明るい役柄です。自分と同じ役を演じている友貴くんの演技を見て『ああ、そういう解釈なんだ。そうかもしれない』と考えて、そこから僕の演技が変わったりもしますね」と高杉。
台詞の覚え方ひとつとっても、稽古場で覚え、家には一切持ち込まないという早乙女に対し、高杉は朝、稽古場へ行く前に部屋を真っ暗にして覚えるといった具合に対照的。
「暗い部屋でも目が慣れると字が読める」と言う高杉に、早乙女が「ヴァンパイアになってるんじゃないの!?」とツッコむ一コマも。
3バージョンをこなす稽古はハードだが充実している様子。「初めて挑戦することも多いし、どうしたらいいんだろうって。必死です。どのバージョンも楽しんでもらいたいですし、僕らならではの『TRUMP』を作って、今後再演されてもこれを越えられないっていうくらいのものにしたいです」