武田真治撮影:河上良
宮本亜門が演出するブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』が、今年で4度目の上演を迎える。2007年の初演から青年トバイアスを演じ続けているのは、武田真治。「役の幅が広がり、大人の扉を開いてくれた」という役柄について聞いた。
ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報
18世紀末のロンドンを舞台に、無実の罪で流刑され、愛する人を失った理髪師のスウィーニー・トッド(市村正親)が、パイ屋のラヴェット夫人(大竹しのぶ)と共謀し、商売道具のカミソリで人を殺して人肉パイを作り復讐するという物語。武田はラヴェット夫人を手伝う孤児のトバイアスを演じる。年齢不詳の青年だが「彼の純粋ささえ表現できていれば、年齢は特に気にしていない」という。同じ役を4回も重ねるのは、武田にとって「最長記録で大冒険。映画版では子役が演じていた役を僕は43歳で演じているぞ!というギャップもにじみ出れば」と笑うが、初演時には苦労したそうだ。
「ミュージカルはこの作品が2本目で、しかも1本目は誰もが憧れる、様式美を徹底的に教え込まれた『エリザベート』のトート役。