くらし情報『母と惑星について、および自転する女たちの記録』

母と惑星について、および自転する女たちの記録

(斉藤)。

そんな実力派のふたりが演じるのは、確執のある娘と母だ。しかも、物語は母親が亡くなったところから始まる。「今回の役は好きだなと思った要素がふたつあるんです。最初から死んでいること。そして、娘たちに最低な母親だと思われていること。どんな人物で何があったのか、ワクワクしますよね(笑)」(斉藤)。娘のほうも、3姉妹それぞれに事情を抱えている。
「まだ完成台本がないのでわからないんですけど、母に対しても3人それぞれ違う思いがあったりするようなんです。脚本の蓬莱さんは、母という存在から“命”を考える作品にしたいとおっしゃっていました。そして、そのなかに笑いもあるコメディにしたいと。稽古でいろいろ探っていけたらなと思います」(志田)。斉藤が付け加える。「きっと、私は娘たちにひどい振る舞いをするのだと思います。娘にもさまざまな問題や悩みがあるのでしょう。でも、最終的にはろ過してろ過して、ものすごく純粋な愛情のひと雫が現れる気がします。
それをお客さまに持って帰ってもらえたら」(斉藤)。ふたりの言葉からは、作品に役に、丁寧に向きあおうとする真摯な思いがのぞく。次女の鈴木杏、長女の田畑智子が加わって、女優たちはどんな母娘を見せるのか。

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