カール=ハインツ・シュッツ
ウィーン・フィル(VPO)の首席奏者3人をソリストにモーツァルトの協奏曲を聴く、うれしいガラ・コンサート『ウィーン・スペシャル・ガラ』が開かれる。出演は、初の女性コンサートマスターであるアルベナ・ダナイローヴァ、首席ヴィオラ奏者のトバイアス(トビアス)・リー、フルートの若き首席カール=ハインツ・シュッツ。来日中のシュッツに会った。
ウィーン・スペシャル・ガラ チケット情報
「アルベナとトバイアスは、とても気の合う友人さ。この3人とチェロのタマーシュ・ヴァルガでモーツァルトのフルート四重奏曲を録音したぐらいだからね。アルベナがリーダーの時に、オーケストラは変わると思う。でもキュッヒルの時もホーネックもシュトイデも、みんなが違う。ものすごく違うよ。
コンサートマスターの個性の違いだよね。その違いを性別で考えるのはナンセンスだと思うな」
女性に門戸を開いただけでなく、「ウィーン音楽大学出身のオーストリア人」という入団条件も撤廃された。それでもなお「伝統の音」が継承されている秘密は何だろう。
「それは極秘機密(笑)。どうなんだろう。毎晩ピットに入って歌手と一緒にオペラを弾くこと、メンバーの室内楽活動の成果、ホールの音響…。