くらし情報『田中哲司が三度挑む!長塚圭史演出『浮標』開幕レポ』

田中哲司が三度挑む!長塚圭史演出『浮標』開幕レポ

葛河思潮社『浮標』撮影:五十嵐 絢也

葛河思潮社『浮標』撮影:五十嵐 絢也


長塚圭史のソロプロジェクト葛河思潮社の第五回公演『浮標(ぶい)』が、8月4日に神奈川で開幕した。

http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1622541&afid=652

本作は、1940年に初演された三好十郎の戯曲で、葛河思潮社の公演全5回のうち3回上演している作品。日中戦争の影が忍び寄る時代を舞台に、洋画家・久我五郎(田中哲司)が、自己の芸術を信じ、肺を病む妻の美緒(原田夏希)を看護しながら貧困と闘う姿を描く。

舞台セットは、黒い木枠の中に白い砂が敷き詰められた、砂場のような造り。両側に椅子が並べられ、出演者は出番以外もその椅子に座り、砂の上で繰り広げられる芝居を見つめる。

死にゆく妻を必死で看病する男・五郎を演じるのは、田中哲司。葛河思潮社の本作初演から3度目の出演で、最愛の妻が生き延びられるならどんなことでもする、というギリギリの精神状態で、約4時間(1幕75分、2幕55分、3幕90分)を演じ切る。そして、病床の妻・美緒を演じるのは原田夏希。
長塚演出作品は2作目で、本作は初めての出演。

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