舞台『エジソン最後の発明』撮影:桜井隆幸
2017年4月2日、三軒茶屋・シアタートラムにて、『エジソン最後の発明』が開幕した。
舞台『エジソン最後の発明』チケット情報
物語の舞台は、東京の下町。その町には様々な部品をつくる小さな工場がいくつも並び、街角のどこからか、作業の音とともにラジオの音が流れてくる……。町工場「糀谷工業」の社長の真一郎(小野武彦)は、息子夫婦と共に町工場を経営している。既に妻を亡くし、娘の深春(瀬奈じゅん)は、ラジオ局でパーソナリティをしている。
ある日深春は、ディレクター仲木戸(東山義久)と共に、実家の近所の町工場にロケ取材にやって来ることになった。取材先の油木製作所は、油木恒夫(八十田勇一)とその甥の博之(武谷公雄)が切り盛りをしている。恒夫は未婚で初老を迎え、博之はかつて医大を目指しながらも今は工場を継ぎ、少し暗い感じのする青年だった。
収録現場には、真一郎や、深春の兄夫婦(岡部たかし、安田カナ)、深春の大ファンだという中学の後輩・麦子(まりゑ)等も集まってきていたが、深春は何だかぎこちない。
実は深春と仲木戸は恋人で、互いに結婚を考えているのだが仲木戸はバツイチ。