安田成美、那須佐代子、伊勢佳世が三姉妹に!稽古レポ
舞台「CRIMES OF THE HEART -心の罪-」稽古場より撮影:岡千里
小川絵梨子演出「CRIMES OF THE HEART -心の罪-」が9月2日(土)に開幕する。
舞台「CRIMES OF THE HEART -心の罪-」チケット情報
本作は、1981年にピュリツァー賞・ニューヨーク劇評家サークル賞を受賞したべス・ヘンリーの戯曲で、小川演出版の今作には、安田成美、那須佐代子、伊勢佳世、渚あき、斉藤直樹、岡本健一が出演する。開幕を約2週間後に控えた稽古場に潜入した。
物語は、三人姉妹の末っ子・ベイブが上院議員の夫を銃で撃ち、朝刊の一面を飾ることから始まる。しかし実は、描かれるのは“事件”ではない。40歳の長女・レニー(那須)、37歳の次女・メグ(安田)、34歳の三女・ベイブ(伊勢)の、可笑しくて愛おしい三姉妹の“絆”だ。
この日、稽古が行われたのは三姉妹のシーン。親代わりの祖父が危篤状態になったことを明かす場面だが、最初は病状について真剣に語り合っていたはずが、気付けば徹夜明けのテンションで笑いが止まらなくなったり、靴のかかとの修理を始めたり、姉の恋を応援したり…。
いくつもの笑えない状況を抱えたまま気ままに過ごす3人の姿から、不思議なほどに互いへのいたわりや、深い諦めが感じられ、姉妹が歩いて来た険しい道のりを思わずにはいられないシーンとなっていた。