ミュージカル『しゃばけ』弐、開幕!平野良「観た人の世界が変わるような作品」
その中でも、平野演じる一太郎の腹違いの兄・松之助が中心となる「空のビードロ」で、口数の少ない松之助が言葉に出せない想いを歌い上げる切ないソロ曲や、奉公人たちが賑やかに歌い踊る曲が印象的。そして、藤原演じる付喪神・屏風のぞきが中心となる「畳紙」では、口は悪いがやさしい屏風のぞきと、その屏風のぞきにだけは素直になれるお雛(岡村さやか)の、気持ちが通じ合っているからこそ生まれる美しいハーモニーが見どころのひとつだ。
ゲネプロ後の会見で平野は「時代は違えど人の心にある悩みだったり苦悩だったり、押し込められている感情だったりが題材になっていて。観終わったあとにスッキリと晴れやかな気持ちになれるような作品になっていると思います。たくさんの方に観ていただきたいですし、観た方の世界が変わるような作品だと思っています」。第1弾から屏風のぞき役を演じる藤原は「前作ではひたすら僕の思う屏風のぞきの可愛らしさを追求しました。今作は、この綺麗で素敵なお話をお客様にお届けできるよう、千秋楽までより良いものを目指してがんばっていきたいです」
また、今作から参加する石井智也は「父親が劇団に所属していて、この紀伊國屋ホールは僕が幼少期から他の役者さんに遊んでもらったりしていた場所でした。