愛と涙の朗読劇に加藤和樹「感情を抑えられる自信がない」
今作にも出演するペアだが「こうも違うのかと思いました。やっぱり経験や本人の資質がすごく出るんだなって。別所さんが涙を流している姿って観てるだけで辛くなる。だけど大人の凛としたところもあって。あれは自分が同じようにやっても絶対に出せないものでしたね」。
「読むだけで感情が溢れてきて、家で読む段階で泣いてしまう」と語る本作は、「入り込みすぎて、ボロボロになって読めなくなったこともある」と振り返る。そのとき、演出の岡本には「声にならなくてもいい。伝わるから」と言われたという。
「僕は“いやでも朗読だしな”と理性が働く瞬間もあるんですけど、貴也さんはそれも取っ払って“いくら間を開けてもいい”と言われました。なにより“感情”が大事な作品だからって。もちろん言葉は大事でしっかり伝えなければいけないのですが、自分の物語としてちゃんと受け止めて、言葉にしていくのが大事なんだと思っています」。今回も「感情を抑えられる自信がない」と笑う加藤に、抑えられない感情とは何かを聞いてみると「“好き”という感情です」。“好き”が溢れる加藤の朗読、ぜひ劇場で体感してほしい。
公演は、4月27日(金)から5月6日(日)