アレッサンドラ・フェリポートレート photo: Lucas Chilczuk
伝説のバレリーナが世界バレエフェスティバルに12年ぶりに登場する。1963年生まれの大スター、アレッサンドラ・フェリ。
【チケット情報はこちら】
彼女が2013年に復帰したとき、「えっ」と驚いたバレエ・ファンは多かったはず。1980年代から第一線で活躍するイタリア人ダンサーで、振付家ケネス・マクミランのミューズだった。マノンやジュリエットもフェリが踊ると別の物語のように情熱的になり、音楽も深い陰影を帯びた。2000年のWBFでマラーホフと『椿姫』を踊ったときは妊娠中だったが、大胆なリフトにも怖気づかず、逆にマラーホフが彼女を気遣って神経質になっていたのを思い出す。英国ロイヤル・バレエ団の名花として活躍したのちアメリカン・バレエ・シアタ―に移籍し、ジゼルやジュリエットなど多くのドラマティックなヒロインを演じた。
2007年に日本でも引退公演を行ったが、復帰後はノイマイヤー振付『ドゥーゼ』、ウェイン・マクレガー振付『ウルフ・ワークス』に出演。
エルマン・コルネホとのパートナーシップで新たな黄金期を築き上げている。