ミュージカル『ゴースト』
1990年に公開された不朽の名作映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のミュージカル版が日本初上陸。8月5日、東京・シアタークリエで開幕した。映画版の脚本を手掛け一躍人気脚本家となったブルース・ジョエル・ルービン自身が脚本・歌詞を手掛け、ウェストエンドやブロードウェイでも大ヒットとなった作品だ。主人公であるサムは浦井健治、ヒロイン・モリーはWキャストで咲妃みゆと秋元才加が演じる。
【チケット情報はコチラ】
銀行員のサムは、芸術家である恋人のモリーと平穏な日々を暮していたが、ある日暴漢に襲われてしまう。乱闘の末、気付くと自分が死んでゴーストになってしまったことを知るサム。彼はその事件には裏があったこと、さらにモリーにも危険が迫っていることを知り、モリーに伝えようと試みるが、自分の声は彼女には届かない。そこで霊媒師オダ・メイを強引に協力させるのだが、モリーはなかなか信用してくれない……。
映像なども使用しサムが起こす超常現象を作り上げていくが、最新技術を多用するというよりは、俳優の肉体や観客の想像力で作る舞台ならではの演出で、嫌味がない。サムとモリーのラブストーリーでありつつ、サムが自分を殺した相手を追い詰めていく活劇の面も強調され、テンポ感のある舞台だ。