異ジャンルのプロが集まって大暴れ!音楽活劇『SHIRANAMI』開幕
だがそれぞれ、楽しそうに演じているのが良い。美男子・弁天小僧菊之助を演じる早乙女は所作の美しさ、殺陣の見事さがさすがで、さらに色っぽい花魁姿も披露。対して元宝塚トップスターの龍は、美少年・赤星十三郎に加え、可憐な娘姿も。彫りの深い顔立ちを持ち、これまで欧米人を演じることの多かった伊礼は日本物初挑戦とのことだが、堅物の同心・南郷力丸をどっしりと好演。喜矢武は神出鬼没のお庭番・忠信利平を、柔軟な芝居で魅せた。原作では彼らを取りまとめるリーダー日本駄衛門は、本作では飄々とした味わいで松尾が演じる。バラバラの個性がスパークしながらも不思議と反発することなく、最強のチームが生まれた。
初日前にはキャストと脚本・演出のG2による会見も。
構成についてG2は「5人の盗賊たちがエネルギッシュに活躍する時代劇ということで、ラテンに影響されているジャズで統一してみました。今までこういう取り組みはなかったのではないのではないか」と自信のほどを。立役も女形もこなす早乙女は共演者からも絶賛の声だが「今まで女形は踊りばかりで、お芝居をしたことがあまりない。花魁でセリフを発するのも初めてなんです」と苦労を明かす。喜矢武は「基本、僕は音楽には関わりたくないのですが、(音楽活劇ということで)